• 2025/03/05
  • 院長のひとり言
3月は自殺対策強化月間

3月は自殺対策強化月間だそうで
石破総理がじきじきにカメラに
語りかけて自殺を思いとどまる
放送をされているのを見た

子どもの人数は毎年減り続けているが
子どもの自殺者数は毎年最高人数を
更新し続けている

人数が減っているにも関わらず
自殺する人数が増えるという事は
自殺する割合にすれば非常に
増えていることになる

「子どもの貧困」という言葉を
耳にすることが増えてきたが

子どもは勝手に産まれて
一人で生きているのではなく
産んだ者がいて保護者として
誰かが養育しているはずである

その養育者の所得が安定していれば
子どもの貧困など無いはずである

結局、子供の貧困や自殺者が増えるのは
社会全体の問題なのである

自死を選ぶ人の数が増えるのは
国家の責任であり政治が悪いから
不幸な国民が増えるのである

さて

今回の石破総理の放送を見て
私が強い違和感を感じたのは
国家の舵取りをしている総理大臣が
自死を選びそうな人に向けて
直接語りかける放送なのに

「こんな不幸な社会でごめんなさい」
という謝罪の言葉が無かったことである
「君たちがもっと幸せに暮らせる
国になるように努力する」と
ナゼ言えないのだろうか?

総理大臣として最低限の自覚があれば
出てくる言葉のはずである

なのに
カンペを見ながら自死を思いとどまるように
棒読みで話している石破さんを見ていて
空しくなってしまったのである。


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