- 2019/08/24
- 院長のひとり言
- 捻挫してるのに試合に出たらあかんでしょ!
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近くの中学校の先生から電話があり
「部活で捻挫をした生徒を診てもらえますか?」
「捻挫でしたら診ますよ」
「明日の試合に出れるように固定はできますか?」
「・・・・」
「当院は治療所なので私が診て靭帯損傷を認めた時は
ドクターストップで試合に出られないかもしれませんが?」
「んー、親御さんと相談致します」
その後電話はかかって来なかった
私は治療家なので治療するために患者を診ます
ケガをしている人を少しでも早く
障害の残らないように確実に治したい
だから捻挫しているのに
「明日の試合に出られるようにして欲しい」
このようなニーズには応えられないのです
治療家は患者さんを治療することしか考えません
それに対してトレーナーさんは
選手がケガをしていてもどうにかその場を
戦えるように施術したり固定したりします
だからこのようなニーズに応えられるのは
トレーナーさんなのです
治療家とトレーナーは基本的に目的が違います
トレーナーは選手の体調を整えて
最高のパフォーマンスが出来るように
サポートすることが目的
だから選手本人が試合に出て戦いたいと言ったら
できるだけ本人の意志を尊重して
あの手この手で戦えるようにサポートする
以前から24時間テレビのマラソンのトレーナーや
錦織選手が腰を傷めた時に出てくるトレーナーを見て
「あんな乱暴なことをよくやるなー」と思って見ているが
治療家なら傷めている筋肉やスジを
強く指圧するような事は絶対にしません
傷口が広がって悪化してしまうからです
ではトレーナーさんはナゼそんな事をするのか?
本人が戦いたいという強い意志表示をしたから
少々悪化しても一瞬痛みが和らぎ
戦いを続行させてあげることができるからです
本人にとって将来よりも目の前の戦いを
続けることの方が重要な戦いもあるのです
アスリートにはそういうサポートが必要な時もあり
そんな時にトレーナーさんは最も心強い存在だと思います
今回のような中学校で部活動をやっている選手のケガの場合は
本人の人生にとって無理にでも試合に出た方がいいのか
しっかり治療してから練習を再開するのか
その事を親御さんや先生や指導者などの周りの大人が
本気で本人の将来を考えてもらいたい
試合に出られない事はチームや本人にとって悲しいことだが
目の前の勝ち負けよりも
本人の将来の事を客観的に考えてもらいたい
実際に天才や神童と呼ばれていたが
ケガで夢をあきらめたアスリートは数えきれない
明日の試合に出たことで傷口が開き
治療してもジャンプ力が低下したり走るのが遅くなったり
障害が残ってしまう可能性もあるし
その競技を続けられなくなるかもしれないのだ
その事をよく考えて治療家に依頼するのか
トレーナーさんに依頼するのか判断してもらいたいのです。
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