• 2014/06/23
  • 院長のひとり言
固定をしない治療院が多すぎる
先日、肩盤断裂なのに
整形外科でリハビリされた
話しをしたが、話はまだ続く

その患者さんには応急処置として
肩関節を固定する包帯を施して
地域NO1の整形外科へ送ったのに

帰ってきたときには外されていて

「こんな固定はいらない」
と言われて痛み止めをもらったそうだ

すぐに手術するので
固定する必要性を感じないのだろうか?

人の片腕は3kg以上あるので
それをぶら下げる肩盤が
断裂しているのに固定しなければ
傷口は開いていく

内出血が大きくなる

安静時の疼くような痛みが止まらない

それを痛み止めでごまかすと
さらに症状は悪化して行くのである

整形外科ではテーピング固定を施さない

というより出来る施術者がいない

実は同じ状況が整骨院でもある

30年前は整形外科がほとんど無く
怪我の治療は「ほねつぎ」といわれる
整骨院、接骨院が担っていた

小生が修行して頃は
ほねつぎにレントゲンがあり

小学校や中学校で怪我した子供を
先生がほねつぎに連れてきていた

だから小生は骨折や脱臼の治療を
数限りなく経験している

その時の師匠の口癖は
「ほねつぎの命は包帯や!」

昔のほねつぎの先生は
包帯で患部を巻くことで
保護、固定、保温、止血、安静、治癒促進
様々な効果がある事を知っていたのである

今でも師匠の口癖を大事にしている

ところが巷にたくさんある整骨院は
「今なら待ち時間なし」
「30分以上マッサージしますよ」
「保険がきいて300円」
「当院独自の骨盤矯正」

などと怪我人を診察できるのか?

肩盤を断裂した人が間違って
あんな整骨院に行ってしまったら・・・

整形外科でもリハビリするのだから

30分間マッサージしかねない

ほんとうに恐ろしい

最近、東洋医学が面白くて
そちらに集中していたが

「ほねつぎ」の技術もれっきとした
東洋医学である

その技術を若い柔整師にも
学んでもらいたいと思ったのである

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