• 2025/10/07
  • 首・肩・膝の痛み
よく効くシップには気をつけろ!

「膝関節が痛い時にシップはったら
一発で治るから助かるわ」と言う
患者さんがいた

この頃痛み止め成分を塗りこんだ
シップが世の中に蔓延していて

非常に危険な状態にあると思うので
警鐘をならしたい!

インターネットで「シップの分類」と
検索をしたらAIが以下のように答えた

第一世代:冷感や温感成分のシップ

第二世代:局所で鎮痛効果を発揮する
ロキソニンパップ、モーラステープなど

第三世代:経皮吸収率が高く全身の
鎮痛効果が期待できるロコアテープや
ジクルトテープなど

この分類で見ると第二世代以降の
物はシップと言うよりも鎮痛薬である

私は常々腰痛や膝痛などの慢性痛に
鎮痛薬の常用は最も危険であると
このブログでも何度も書いてきた

我々は痛みが感じられるから負担の
かかる動作をしないようになり
患部の安静が保たれて治っていく

そのために我々の体は痛みを感じる
ホルモンを分泌して脳に知らせているのだ

そのホルモンが脳に届かなくするのが
鎮痛薬である

要するに痛みは危険を回避する警報装置
であり痛みが感じない状態は
赤信号が青信号に見えているような
ものなのである

だから以前はロキソニンやボルタレンという
鎮痛薬は薬剤師でないと出すことが
できない劇薬として扱われていたのだ

痛みが感じない状態が長期間続くと
痛くないのでウオーキングや
山登りなどやってはいけない事を
やるので気がついた時には

どんな鎮痛薬も効かないほど
悪くなってしまって
手術するしか治療法がなくなるのである

腰痛、膝痛、五十肩など、体のどこかに
痛みがあればシップをはるのは当たり前
だが、第二世代や第三世代のシップと
いわれているものは以前は劇薬指定されて
いた鎮痛薬なのでそんな物を毎日はって
「これよく効く、ありがたい!」

などと言っていることは実は
自殺行為に近いのである

本当に気をつけてもらいたい。





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