• 2025/09/08
  • 首・肩・膝の痛み
シップみたいな痛み止めはヤバい奴だ

今年の4月から右膝が痛くて
整形外科でシップをもらって
毎日貼って運動をしているが

一向に膝が治らないので
当院に来られた患者さんだ

見ると膝ではなくふくらはぎ
にパテックスのような
シップを貼っているので

「ふくらはぎが痛いのですか?」
「いいえ、このシップはどこに
貼っても痛みがとれるんです」

???

「これ痛み止めシールですか?」
「そうです」
「これ毎日貼っているのですか?」
「そうです」
「なるほどね」

このブログで度々話題にしている
痛み止めの常用である

整形外科に長期間通院して
指導されたリハビリや運動を
真面目にこなしているのに
結局人工関節の手術を受ける

こんな人が後を絶たない原因は

「多少の痛みがあっても動いた方がよい」
という整形外科の方針である

少しの痛みぐらいで何もせずに
じっとしていたら筋力低下し
関節も硬く拘縮してしまい
人との交流機会もなくなって
運動能力も認知機能も低下するので

多少の痛みなら運動した方がいいのは
言うまでも無いことである

しかし

多少の痛みで人は病院に行くことはない

膝が痛くてお医者さんに治してもらいたい
と思うほどの痛みの人達なのである

それなのに痛み止めテープを処方して
リハビリやウオーキングを指導するので

当然悪化していき手術となる

ある意味で当然の結果である

「鍼灸治療で膝が楽になりますから
痛みで止めテープは止めて下さい」

「今日は当院に来てよかったですね
このまま痛み止めテープを常用していたら
あなたも人工関節一直線でしたから」

痛み止めで痛みが分からない
だから膝がどんなに痛みを出しても
脳が痛みを感じない
だから膝が壊れるまで運動してしまう

しかもシップと見分けがつかないので
非常にヤバい奴なのである。



一覧に戻る