- 腰痛でも打撲による痛みは安静が一番!
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20年ぶりの患者さんがやって来て
10日前に梯子から転落して
腰部を強打した
整形外科でレントゲンをとって
電気治療とマッサージを
続けているが痛みが激しくて
身動きすることもできないと言う
右の臀部から右下腿部
さらに右足部が10日経った
今でも赤く腫れていることから
転落時の衝撃がかなり強いものだった
ことが想像されるが
ここで驚いたのは
整形外科で電気治療と共に
マッサージをしてもらっていることだ
受傷してまだ10日しか経っていない
臀部や足がまだ赤く腫れている
しかも腰部を一番強打して身動きも
できないぐらい重篤な腰痛の患者さんの
腰部をマッサージする
そんなことを医療機関がするか?
レントゲンで骨折が見られなければ
通常の腰痛と同じように温めて
マッサージすればいいと考えたのか?
打撲によって腰部の骨膜、軟骨、靭帯
筋肉などの組織が挫滅して裂けたり
切れたりしている損傷部が修復されて
治癒するに最低でも3週間はかかる
組織の修復がされるていない時期に
マッサージで揉んだり押したりすると
傷口が開いてしまって悪化してしまう
アホでも分かることである
「こんなに強い打撲を受けているの
だから3週間ぐらいは痛くて当然です」
「もうその整形外科に行くのは止めて
家でしっかり安静にして痛い事を
しないようにして過ごして
1週間後に来てください」
怪我をマッサージするような医療機関が
あることに驚いたと同時に
この患者さんは骨折が無い腰痛だから
マッサージや鍼灸などなにか施術したら
早く治ると思っていたので
傷口が修復するにはどんな施術よりも
傷口を安静にすることが一番の
治療であることを説明したのであった。
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