• 2025/05/19
  • 院長のひとり言
雅楽は日本の伝統芸能

私が子どもの頃は演歌や民謡が
テレビやラジオから流れてきて

母親がネギを切りながら鼻歌みたいに
歌謡曲や小学唱歌をうたっていたが

そんな日本のメロディーを耳にすることが
ほとんど無くなってしまっているので
「日本の心」のようなものを
昭和に置き忘れたかのようで
私のようなオジサンはとても残念である

もしもあなたが外国に留学して
世界中から集まった人々の前で
何か一つ日本の伝統芸能を披露して
下さいと言われたらできるだろうか?

私は若い頃に空手の遠征でニュージーランドや
シンガポールの道場へ行き世界中の
人が集まる場所へ行き改めて自分が
日本人であることを自覚して

外国人から「日本の何かやって
見せてくれないか?」と言われても
何もできないようでは日本人として
情けないと思った

だから一つぐらい日本の伝統芸のを
身につけたいと思い「詩吟」や
「雅楽の龍笛」を趣味としている

雅楽のルーツは中国大陸にあるが
日本で平安時代に確立された1300年の
歴史を持つ日本固有の伝統音楽である

長い歴史の中で雅楽を由来とする
言葉も多く「音頭とり」「頭取り」
「塩梅」「千秋楽」「打合せ」など
様々な言葉が我々の暮らしの中に
溶け込んでいる

清少納言、源博雅、平敦盛、源義経
などの歴史上の龍笛の名手が有名で

去年のNHKの大河ドラマの「光るきみへ」
で雅楽が脚光を浴びているので
今は雅楽のコンサートをするとすぐに
満員になるほど人気があるが

流行りはすぐにすたれてしまうだろう

雅楽を一時の流行りで終わらせて
しまわないで日本人の伝統芸能として
一人でも多くの人に親しんでもらいたい
雅楽に限らず演歌や民謡なども大事にして

若い人達にも「日本の心」を受け継いで
いってもらいたいと思う今日このごろです。


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