- 2018/12/12
- 院長のひとり言
- 未来の素晴らしい技術は道徳と節度をもって
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中国の医師がゲノム編集で双子を出産し
世界中に論争が巻き起こっている
ゲノム編集技術を使えば
エイズ患者の夫婦でも子供を授かることができる
素晴らしい技術であるが
世界中の科学者が意義を唱えている
こんなに素晴らしい技術なのに
ナゼ批判されなければならないのか?
人工授精やクローン技術は
すでに植物や動物では商品として生産され
流通している
お蔭で私たちは美味しいフルーツや珍しい色の花など
様々な恩恵を受けて生活をしている
韓国では飼っていた愛犬のクローン犬を
つくってくれる施設があり
世界中のセレブが注文しているそうだ
テレビでその特集番組を見たが
犬は一度の出産で5~6匹産むので
依頼した人が2匹ぐらい引き取るそうだ
みんな同じなのに
5~6匹の中からどうやって選ぶのか?
また、3~4匹は必ず売れ残る
それらのワンちゃんはどうなるのだろうか?
そのような事を考えると
人間の欲望にはきりが無く
その欲望を叶えるために行った行動によって
常に新たな悲劇が起こっていく
人は望んだことを叶えようと努力する
そして
今まで不可能だったことがどんどん可能になって
不便だったことがどんどん便利になってきた
ところがその反面
今まで無かった問題が生まれ不平等が加速し
逆に人々の心がすさんで
悲劇が生まれて行くような気がするのである
科学技術が進むことは
人類にとって良いことと悪い事を
両方とも与えるのではないだろうか?
未来の素晴らしい技術は
使いし方次第で薬にも毒にもなるので
これからの人類は今まで以上に全人類的視野を持って
道徳と節度を持って新しい技術を使う必要がある
その覚悟もないままに開発競争をして
誰よりも早く人体実験に成功した
などと喜んでいると
とんでもないことになってしまうだろうと思うのです。
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