- 五十肩は一発で治せないから五十肩なのだ
- SNSの書き込みの柔整師の投稿で
「五十肩だけは治せる気がしない」
というのを見かけた
それに対する様々な治療家の
書き込みを見ていると
みなさん40~50代の人が肩が痛くて挙上
できなければ五十肩だ程度の
認識しか持ち合わせていないようで
驚いたが
治療家も含めてほとんどの人が
五十肩の正体を知らないことに驚いた
このブログでも度々書いているが
五十肩というのは肩関節の老化した
軟部組織に起こった炎症が
こじれてしまって長期間治らないものを
五十肩と呼ぶのである
私も以前はその事を知らなくて
肩が痛くて腕を60度以上挙げられない人を
一本の針で痛みが消失して180度まで
挙上できるようになったら
おー!五十肩が一瞬で治ったと
感動していたが
それは五十肩になる前の段階で
「腱板炎」「滑液包炎」「関節包」などと
呼ばれるもので
五十肩と呼ぶのはこれらの症状が
こじれてしまって肩関節が拘縮するぐらい
長期化している状態をいう
だから五十肩は病名ではなく
「いわゆる五十肩」なのである
五十肩を治療する時には
発症からの経過と現在の状態を
細かく観察して
五十肩の3つのステージ
1.急性期 2.慢性期 3.回復期の
どのステージなのかを把握して
治療法と治療計画をたてる必要がある
でなければ五十肩を治療できない
例えば
急性期は安静にしなければならなくて
回復期はどんどん動かして可動域を
確保しなければならない
治療家がこの事を知らずに
「急性期の人にどんどん動かさないと
関節が拘縮してしまう」などと
指導してしまったら大変なことである
しかしSNSの治療家の人達の
書き込みを見ていると
一人もそういう書き込みをしている
人がいなかったのでかなり深刻な状態だ
五十肩の正体を知らないから
「五十肩だけは治せる気がしない」という
思いになってしまうのだろう。
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