- スポーツによる膝痛を考える ①
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「膝が痛くて走れない」
「走らなければ痛くない」
だったら走らなければいいのだが?
いやいやそうは言っても
体を動かすことが好きな人にとって
走れないのは非常に重大な問題だ
このケースの場合3通りの原因が考えられる
1つ目は何かのきっかけで
膝関節の内部に亀裂などの
何らかの損傷があることで
走ると損傷部位を刺激されて痛みが出る
2つ目はランニングのフォームが悪く
膝関節にとても負担のかかる
走り方をしている場合である
3つ目は生まれつき半月板の奇形や
膝関節の形状異常がある場合や
変形性膝関節症で膝関節形状が悪い場合
1つ目はケガなので治療して傷が治れば
またランニングを楽しむ事ができる
2つ目はランニングのフォームが
悪いのでランニングをすれば
どんどん膝が悪くなってしまうケースだ
この場合はインストラクターに
アドバイスをもらうとか
YouTubeで正しい走り方を学んで
きれいなフォームでランニングを
心がければランニングを
楽しむ事ができる
問題は3つ目の膝関節の形状が
悪くなってしまっている場合だ
このケースは走ることは
膝の寿命を短くしてしまうので
ランニングをしてはならないケースだ
当院の患者さんの中にも
先天的に膝関節の奇形がある人や
変形性膝関節症の方がおられるが
みなさん体を動かす事が好きで
どうしても止める事ができなくて
痛くなったら治療に来られて
ごまかしごまかしスポーツを
楽しんでおられます
本当は膝の寿命を短くしている行為なので
治療家としては好ましくないが
ご本人が生きがいとしている事を
せめて1日でも長く膝が使えるように
支えることしか出来ないと思って
精いっぱい治療している
人はそれぞれ考え方が違い
そことんまで我慢しながら運動して
無理なぐらい痛くなったら手術してもらう
そういう生き方もありかもしれないと
思うからである。
つづく
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