• 2022/09/24
  • 院長のひとり言
パフォーマンス的為替介入では国民は納得しない


円安に歯止めがかからないので
鈴木財務大臣が日銀と共同で
為替介入したそうだ

日銀の黒田総裁が日本は利上げしませんと
言った直後のことだった

日本が保有しているドルを大量に売って
円を買うと円が高くなるらしい

確かに5円ほど円が高くなったが
あれから1日経って現在は1ドル143.28円と
じわじわと円安に振れて来ている

これ意味あるのかな?

円安の原因は日本とアメリカの
金利の差が大きいことにある

例えば1千万円のお金を日本の円で預金すると
0.002%の利息がつくので
1年で2万円の利益がでる

一方アメリカのドル建て外貨定期預金にすると
4%の利息なので1年で40万円の利益となる

この先も円安が進む見込みなので
為替差益でさらに利益がでるだろう

しかも

日銀の総裁がこの先も利上げはしないと
明言しているので安心してドルを買える

こう考えると私のような経済学の
素人でも円を売ってドルを買う方が
得なのは一目瞭然である

この日米の金利差が埋まらない限り
円安はこの先も進むはずである

そんな状況を放置して

為替介入だけしても焼け石に水なのは
誰の目にも明らかである

日本政府は円安で実際はGDPが上昇して
貿易黒字が増えている事を喜んでいて
アメリカも円安ドル髙を喜んでいるので

本気で円安を不安視していないのではないだろう?

製造輸出している大企業が儲かる
しかし円安になると物価が上昇して
その負担は国民にのしかかる

その不満が政府に向くのを交わすために
パフォーマンス的な為替介入をした

そう考えるのが妥当かと思うのである。


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