実家のお向かいの70代の奥さんが
以前から食欲があるのに
「ナゼか痩せていくの」と
言いながらも肩コリや腰痛で何年も
整形外科に通っていたそうだ
最近では誰が見ても異常が分かるほど
痩せこけていたそうだ
ところが痩せていく話は何度かしたそうだが
整形外科では痛み止めを処方するだけで
特に診察もなかったそうだ
ある日たまらずにお腹や背中が痛いと
強く訴えたらレントゲンをとったそうだ
すると腹部全体にモヤがかかったように
白く写っていたそうで
その医師はそれを見て驚いて
近隣の大学病院へ紹介したそうだ
大学病院では即入院といわれて
検査すると盲腸癌が化膿して破れて
お腹の中が膿でドロドロになっていたそうだ
幸い緊急手術にて病巣部を摘出し
命に別状はなかったが
腹腔に癌の膿が充満していたのだから
あちこちに癌が転移してしまっていたようで
現在は抗癌剤治療を続けているそうだ
通常は虫垂炎でも激痛で我慢できない
はずだがナゼそこまで我慢できたのだろうか？
腰痛や肩こりで整形外科で処方された
痛み止めの薬を毎日服用していたから
盲腸が破裂するまで痛みを我慢できて
しまったのではないだろうか？
だとすればほんとうに怖い話ではないか
普通ならもっと早く痛みの限界になり
こんなに悪化する前に癌が発見されていたはずが
そんな医師にかかっていたために発見が遅れたのだ
当院にも肩こりや腰痛で通院されている
患者さんは多いのでマンネリ化した
対応ではなく常に体調に変化がないか
気を配るようにしなければならないと思ったのである。
