- 治未病
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「今日の調子はいかがですか?」
「特に大丈夫です」
変形性膝関節症で定期的に通院されている患者さんだ
望診ではやはり患側の膝が健側に比べて
少しむくんでいるように見える
水腫はないのでやはりむくみのようだ
膝窩部を触診すると2~3カ所に硬結がある
「ここのところ押すと痛くないですか?」
「そうですね、少し痛みます」
そんな感じで治療を開始すると
「今日は調子良いと思ってましたが
診てもらうとやっぱり悪いところがあるのですね」
変形性の疾患は一度症状が解消して調子よくても
関節に変形があるので何もしていなくても
常に患部に一定の負担がかかっているので
定期的にメンテナンスしないと
気付かないうちに再発してしまう
だから当院では完全に痛みが無くなっていても
定期的に通院してもらって再発しないように
治療しているのである
中医学に「治未病」という言葉があり
病人ではないが完全に健康でもない
そんな状態を未病といい
未病のうちに治療して発症しないようにすることを
治未病と呼びとても重要視している
どこも痛くないのに病院へ行っても
「何しに来られたのですか?」と言われるだけだが
東洋医学では治未病と養生を重んじるので
特にどこも痛くない人でも
体を診て痛みがでたり不調になる前に
悪い芽を摘み取ってしまう治療をするのである
これこそが究極の予防医学であり
東洋医学の醍醐味なのです。
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