• 2016/01/09
  • 院長のひとり言
固定観念に惑わされないで
世間では腰痛は温めろ
肩痛はよく動かせ
膝痛は歩け

「最近腰の調子が悪くて」
「あー、腰は温めなはれ!」

こんな会話がよく聞かれる

世間話ではそれでも良いが

治療院での診察では
そのような固定観念を
捨てることが大事である

例えば手がシビレるという訴えに

診察もせずに
「首から来ていますね」
という治療家がいるが

体も診ないで固定観念だけで
決めつけている

こういうのを

「アホの一つ覚え」と言う

手のシビれと言う症状の原因は
一つだけではない

肩、肘、手首で血行不良や
神経の圧迫がある場合

白蝋病やレイノー病のような
血管の病気

感染症や筋肉の萎縮

脳血管障害

糖尿病性の神経障害

手がシビレる原因は山ほどある


治療家は世間話をしている
近所のおじさんではない

患者さんの体の状態や変化を
医学的に問診、診察、検査

理論的に推理して
はじめて本当にシビれの原因が判って来る

診察の極意は
固定観念を捨てて
常に結果から原因を推理して

仮説に随って診察を進めて

間違いの無い診断を下す

これが診察の極意である

何も診ないですぐに
骨盤だ!仙腸関節だ!関節包だ!

という治療家が多いが

アホの一つ覚えのいう事を
鵜呑みにすると危険である

いい加減な対処で悪化している人が多い

固定観念に惑わされないように
気を付けてもらいたいものである




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