- 運動か?安静か?③
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体の意志を無視して痛みがあるのに
無理に運動を続けると
体は安静にしてもらいたいから痛みをだしているのに
「分からないのかな?」と思い
どんどん痛みのレベルを強くしていきます
その一番分かりやすい例が
五十肩である
五十肩の始まりは
「最近なんだか肩が重く手を伸ばすと痛い」
「肩を動かすことは出来るが何となく痛い」
こんな感じで少しずつ痛みはじめる
少し使いすぎたかな?
高いところに物を上げる作業が悪かったかな?
ゴルフの練習をしすぎたかな?
などと言いながら
肩の軽い痛みと違和感があるので
肩をグルグル回して運動する
こんな事を数週間続けると
だんだん痛みが強くなってくるので
整形外科でレントゲン検査を受けて
「骨に異常が無いので五十肩でしょう」などと
病名を告げられ
痛み止めの薬を処方され
リハビリと称して電気治療やマッサージ
そしてアイロン体操や滑車運動など
肩関節を電気や指圧などで刺激して
痛みをこらえてでも運動するよう指導される
さらに
痛み止めの注射や飲み薬やはり薬を
どんどん処方する
こうなると体がどんなに痛みを出して
安静にさせようとしても
痛み止めによって痛みが感じなくなり
本人は早く治りたい一心で
お医者さんの指導を疑うことなく
一生懸命運動して肩関節を動かすので
一気に悪化していきます
その後は痛み止めも効かないほどの
痛みで夜も眠れない日々が1年〜2年ほど続きます
そこで運動をすることを
諦めた人は治っていきますが
運動を止めなければ治らないことに
気がつかない人は肩の腱が断裂して
手術しなければならなくなるケースも
実はけっこう多いです
このように
痛みは辛いものだが
ケガや病気を治すために
本人を安静にさせるためのものなのに
その体の意志を無視して
運動することが健康だと
かたくなに信じて疑わない人ほど
手術をしなければならないほど悪化する
このブログでは五十肩を例に上げたが
変形性膝関節症や椎間板ヘルニアなどでも
同じ事が言えるのです。
つづく
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