• 2019/08/23
  • 院長のひとり言
鍼灸治療が体質に合わないはウソ!


夫が腰痛で悩んでいるので

「一緒に鍼治療に行きましょう」と言っても

「鍼が体質に合わなかったら怖い」と言って

ロキソニンのシップを貼って我慢している

という患者さんがおられるが


体質的に鍼が合わない人は確かにおられます


ただし


私は30年間で延べ13万人の方を治療してきましたが

本当に体質的に鍼が合わない人は

5〜6人しか見たことがありません


確率的には3万人に1人ぐらいなので

本当に稀なケースといえます


ところが世間では

「鍼治療で症状が悪化した」

「鍼治療で気分が悪くなった」

このような時に


鍼が体質に合わなかったと思ってしまいますが

そのほとんどが単純に治療の失敗なのです


鍼灸師は鍼と灸を道具として人を治療しますが

鍼灸師にとっての鍼と灸は

野球選手のバットとボール

調理師の包丁とまな板

美容師のハサミと櫛のようなものなのです


ようするに

その道具を使ってどういう仕事をするか?


凄い野球選手はメジャーリーグで活躍しますが

同じバットとボールを使っても

少年野球とはレバルが違います


ですから同じ道具を使っていても

施術する鍼灸師には技術の差があり

メジャー級の鍼灸師から少年野球の鍼灸師までいます


当然のことながら

どんな名人も初めから名人だった人はいません

失敗をしないで上達することもありえません


初めは誰でも未熟で失敗するものなのです


ところが

 

駆け出しの鍼灸師でも国家免許を取得している以上

未熟な施術で失敗しても失敗したとは言えません


そこで

「あなたには体質的に鍼が合わないのかもしれない」と

自分の失敗の責任を

患者さんの体質に転嫁してしまうことが多いのです


だから鍼が体質に合わないと思いこんでいる人が増える


凄い調理師は誰が食べても美味しいと思う料理を作りますが

カリスマ美容師は一人一人の美しさを引き出します


鍼灸師は一人一人の患者さんの症状や体質を詳細に診て

目の前の患者さんにピッタリの治療法、刺激量を

さじ加減して治療します


そのさじ加減がピッタリ合えば治療は成功です


要するに一人一人にピッタリ合わせるのが鍼灸治療なので

どんな人でもピッタリのさじ加減ができる鍼灸師が

上手い鍼灸師なのです


結論として

鍼灸治療は体質に合うとか合わないではなく

どんな人にもピッタリ合すものなのです


だから安心して来ていただきたいと思ったのでした!



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