• 2019/04/10
  • 院長のひとり言
足底腱膜炎のように固定と安静が出来ないと治らない疾患がある


ある古い友人から足底腱膜炎なんだけど

神の手で治らないか?と問い合わせがあった


足底腱膜炎のような炎症性疾患は

マッサージやストレッチは禁物

固定と安静が大事だよ!と言うと


「固定も安静も無理」という返事だったので


例えば君の愛犬が足を怪我をして

獣医さんに手当をしてもらって

やれやれと思って連れて帰ってきても


犬が処置してもらった固定具を咬みちぎり

足を引きずって走り回ったら治ると思うかい?


それなら俺を柱にでも縛ってもらう(笑)

という返事だった


事あるごとに例に出して申し訳ないが

伊勢の里が一番分かりやすい例だ


上腕の筋肉が断裂して

その筋肉の修復が済んでいないのに

横綱にプライドか何か知らないが

相撲を取って上腕の断裂がひどくなって

毎場所途中休場したあげくに

1年近く休場したが上腕は治る事なく

涙の引退に追い込まれた


これこそ治るということがどういう事か

分かっていないからこその悲劇である


ケガの優勝場所は感動したが

その後速やかに手術して

1年ほど休場して完璧に治癒していれば

今でも横綱でいられただろうと思われるのだ


断裂したり炎症が起こったりしているものを

治すためには

固定と安静が絶対必要であり


「固定と安静が無理」と即答する人は

治るチャンスを自ら放棄しているばかりか

自分の身体が一生懸命不具合のある個所を

修復しようと頑張っているのに


先程の犬や稀勢の里のように

修復作業の邪魔ばかりして症状を悪化させているのである


この事を理解してもう一度

連絡をして来てもらいたものである


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