• 2014/05/25
  • 院長のひとり言
回復期リハビリテーション
現在、健康保険の取り扱い上
脳卒中等の回復が見込めるのは
発症から2ヶ月間

2か月間は入院して
集中的にリハビリを受けることができる

ところがその期間を過ぎると
目に見える回復が見込めないので

機能障害の現状維持のためのリハビリ

入院はできない
回復期と比べて保険点数が安いので
病院が積極的に取り組まない

小生が病院のリハビリテーション室で
勤務していた30年前は

回復期や機能障害維持などの
保険点数の区別はなく

症状の重い患者さんは
何年でも入院してリハビリを受けることができた

そのため、小生は発症後1年以上経過した
失語症の患者さんが
どんどん言葉が出てくるのを見ている

また、交通事故で下半身不随で
1年半経過した人が
車いすから一人で立ち上がって
歩く姿を見ている

確かに大勢の中の数例である
奇跡と言ってもいいぐらいであるが
実際にこの目で目撃している

今の保険制度では発症から半年経過すると
回復しないとしているが
それは行政の都合上でそうなっているのだろう

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