• 2014/09/17
  • 院長のひとり言
鍼灸治療の目的は?
未熟な治療家達が

あれこれと好き勝手な説を

唱えているが

不勉強極まりない!

当院に来院する患者さんは

あちこちの治療院を渡り歩いて
当院にたどり着いた人たちだが

誰もが鍼灸治療の目的は

筋肉をほぐす
痛みを取る
リンパの流れを調節
自律神経を整える
ホルモンバランスを正常にする

などと説明を受けている

たぶん治療家本人が答えを知らないから

適当に口先でごまかしたのだろう

こんなことだから鍼灸治療の
知名度が低いのではないだろうか?

鍼灸治療は中医学の
天人合一論における「整体観念」と
いう大きな理論で成り立っている

自然界には強力な浄化作用があり

人体も天然自然の生物であり

体内には気・血がよどみなく循環し
全身を健康に保ち
自然に回復する
システムが備わっている

これが「整体観念」である

だから

病気になる事は

風・熱・湿・燥・寒などの環境

怒・喜・思・憂・驚などの感情

暴飲暴食・不規則な生活

などによって

体内の恒常性を保つシステムが
働かなくなった状態である

と中医学では考えるのである

だから

気・血の流れの悪いところを
探し出してその穴に鍼や灸をして

経絡の気・血の流れを正常に戻し

自然に回復するシステムを
再稼働させる

これを

「疏通経絡」と呼ぶ

鍼灸治療の目的は疏通経絡である

決して自律神経やホルモンバランス等を
正常にするような小さな目的ではない

それらの調子が良くなるのは

鍼灸治療の目的ではなく

「疏通経絡」の結果そうなるのである

今日はちょっとエキサイトし過ぎかな?

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