• 2022/05/09
  • 院長のひとり言
彦根城の天守広場でラジオ体操

2024年に世界遺産登録を目指している
国宝の彦根城天守閣の前の広場で
早朝ラジオ体操している市民がいるので
市が場所を変えて行うよう求めたところ

「長年ラジオ体操を通じ、生活リズムや
郷土愛を育んできた、城内の異変や不審者にも
注意を払い、一定の防犯抑止効果も担っている」と
反発していて

彦根市も高齢者が長年続けてきた
健康活動を突然断ち切るのは避けたいと
対応に頭を傷めているようである

この早朝ラジオ体操はどうやら30年以上まえから
続けられていたようで
以前は高齢者の社交の場であり健康増進の
観点から地方紙では美談として取り上げられていた

だから毎日ラジオ体操をしていた
人達は自分たちに全く非が無いと思っていて
自分たちの権利を主張する

しかし

私は先日彦根城を訪れたが
彦根城の天守閣前の広場は
入り口で料金を支払って石段を上がり
天秤櫓や多門櫓のような重要文化財を通り
ようやくたどり着く場所なので

長年その場所で健康を培っていこられた
方々には本当に気の毒だが
基本的に一般市民が勝手に出入りしていい
場所ではないことは明白である

市民らは「天守で健康づくりをする会」を立ち上げて
140人分の署名を添えて陳情しているそうだが

もしも不審人物が混じり込み重要文化財や国宝に
何かあった時に責任がとれる人はいないだろう

そもそも何十年もの長い間
一般市民が重要文化財や国宝がある場所に
勝手に侵入している事を見過ごしていた
この町の行政に驚きを隠せない

市がその活動を続けさせてあげたいなら
早朝5時からスタッフを配置して安全を確保してから
会城して入場料を徴収して管理する必要があるが

それにはかなりの税金が必要になる

「天守で健康づくりをする会」の人達も
自分たちの権利を主張して堂々と続けたいなら
今まで不法侵入していた何十年分の入場料を
一括で支払ってこの先も毎日入場料を支払って
その場所で続ける覚悟がいるのではないだろうか?

30年間続けている人は540万円を
一括で支払ってから権利を主張するべきである

毎日天守広場でラジオ体操ができたら
気持ちいいのはわかるが

そこまでしてその場所にこだわる必要があるとは思えない

行政側も内掘沿いの金亀じどう児童公園に
移動してくださいと言っているだけなので
本当に気の毒だが場所を変えて
健康づくりと郷土愛を育んでもらいたいと思ったのでした。

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