- テニス肘はテニスを続けながら治るのか?
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SNSの書き込みに
テニス肘で鍼灸院で10回治療しているが
まったく変わらないのでテニス肘に
鍼灸治療は効かないのでしょうか?
という書き込みを見つけた
テニス肘に鍼灸治療は間違いなく
よく効く治療法である
テニス肘はラケットを強く
握ることで前腕の筋肉の付着部に
強いけん引力が繰り返しかかり
起こっている「炎症」である
鍼灸治療で出来ることは
血液や水液の流れを良くして
局所の環境を改善して発痛物質を
洗い流して痛みを緩和することである
10回の治療を受けて治療前と
治療後で症状がまったく改善して
いなければその鍼灸師の腕が
悪いことになるので論外だが
治療後はある程度痛みが緩和して
肘が軽くなる感覚があるなら
今の治療を続けるほうがいいと思う
ただし
テニス肘の原因はラケットを強く
握ることなのでどんなに
素晴らしい治療を受けても
テニスを続ける限り治る事は無い
例えるなら火事で消火活動をして
次の日に自ら火に油を注いでいることと
同じことだからである
その鍼灸師はそのような説明を
してくれているのだろうか?
当院ではテニス肘の患者さんには
あなたには二つの選択肢があります
1つは5週間ほどは完全にテニスを
中止して肘を安静にしてテニス肘を
根本的に治す治療をする
もう一つは根治はさておいて
鍼灸治療で痛みをコントロールしながら
テニスも続ける
私は治療家なので患者さんには
しばらくは治療期間と割り切って
しっかり安静にして根本的に
テニス肘を治してもらいたい
そして再び思いっきりテニスを楽しんで
もらいたいと思うのだが
スポーツには中毒性がありどんなに痛く
ても5週間も我慢して安静になどできない
という人もいるので
治すか治さないかは患者さんしだい
と言える疾患である。
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