- 戦争のない世の中は当たり前ではないのだ
-
NHKの「明日が変わるトリセツショー」で
100歳の元気な人がたくさん出て来て
元気の秘訣や生きがいの重要性などを
分かりやすく解説していた
番組の中で100歳の人達にアンケ―トをした
今一番幸せだと思う事は何ですか?
という問いに
「戦争が終わったこと」と答えた人が
一番多かったことに驚いた
私の中では、「ひ孫の顔が見れた」とか
「知らない所に旅行に行けた」とか
いろいろ想像していたのだが
100歳以上の人達は今でも戦争が終わった事が
一番嬉しいのである
これは私にとって非常に驚きであり
興味深い結果であったが
よく考えてみると
今年100歳の人は1925年(大正14年)
生まれで1947年(昭和22年)の
終戦の頃に20歳過ぎで
青春時代を戦争と共に生きた人達だ
だから身をもって戦争の悲惨さを
知っていて戦争が終わって平和な世の中が
続いている事が嬉しく感じるのだろう
これは私も含めて戦争を知らない
世代には残念ながら「分からない」
感覚である
しかしこの人達は終戦から80年近く経って
いるのに戦争が終わった事が一番嬉しい
というのだから戦争によってどれほど
悲惨な経験をしたのか想像しなければならない
現在、ウクライナやイスラエルなど
様々な地域で戦争や紛争が起こっていて
毎日のように多くの罪もない高齢者や
子供たちが殺害されている
戦争をすると結局何の罪もない
善良な人々が国家の犠牲になって
命を落としていくのである
今の私たちは戦争のない世の中が普通であり
当たり前になっていて
戦争になった時にどんな悲惨な事が
待っているか想像もしていない
私はその事が問題だと思ったのである
世界中で起こっている戦争や紛争の
ほとんどにアメリカが関与していて
現在東アジアでは台湾やフィリピンを
めぐって中国とアメリカが対立している
もしも台湾有事で中国とアメリカが
全面戦争を起こしたら日本列島が
アメリカ軍の不沈空母のごとく戦場となり
アメリカ軍や自衛隊の基地がある
ところは初めに火の海になるだろう
私たちはもしも戦争が起こったらどうなるか
もっと想像力を働かせて世界情勢を見て
戦争のない世の中を守るために
日本の政治を監視して投票行動を
しなければならないのだと思ったのである
100歳以上の人達にとって戦争のない世の中は
当たり前ではないのである
私たちも分からないながらも
戦争が起こったらどうなるのかを想像して
みることが重要なのではないだろうか?
一覧に戻る