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- 健康な時は当然「良い」ことが、毒になることもある
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HNKの朝ドラ「おむすび」で
ヒロイン(橋本環奈)の結ちゃんが妊娠と
体調不良で入院し
管理栄養士(藤原紀香)に絶食を言い渡されて
「食べなくてもいいのかな?」などと
不安を感じるシーンを見て
これなー、当院でもよくあるわー
ドラマでは体調不良で電解質不足になって
食べ物を受け付けない状態なのに
本人の「食べなければ元気になれない」
という固定観念によって
食べては嘔吐を繰り返して
ついには倒れてしまい入院することに
なってしまったのだが
それでも本人は
「食べなければ元気になれない」と
思い込んでいるのである
当院でもこれに似た話は山ほどある
腱鞘炎で手首や指が痛い時にお風呂で
痛い部位を指圧して痛い方向にストレッチ
している人が多い
また
変形性膝関節症で下半身の筋肉を鍛えようと
痛みをこらえて毎日ウオーキングをしている
人も多い
また
五十肩で友人から「動かさなかったら
関節が固まるからしっかり動かしなさいよ」と
言われるままに痛みを我慢して
運動を続けてしまう人達が
当院に来て私から
「今やっている運動や患部を刺激する
指圧やストレッチは全てやめてください」と
言われて「え?なんで?」という顔をする
このドラマのヒロインと同じで
とことん悪化して治療に来ているのに
今まで自分が健康になるために
頑張って行っていたことが反って
悪化させていることに気がつかないのである
それでもこのヒロインのように
素直に管理栄養士の指導に従って
絶食して電解質の状態が改善して
少しずつ食事をとって行けば
問題なく改善していく
しかし
当院では「全て止めて下さい」という
私の言葉の意味が理解できずに
今までの運動やマッサージは継続し
鍼灸治療をプラスすれば早く治ると
勘違いする人が多いので困る
そうではなくこれまであなたが
実行してきた運動やマッサージなどの
治そうとして努力してきた行動が
悪化させて今の状態になっているので
「止めてくささい」と言っているのである
健康な時には当然「良い」とされる事が
体調によっては逆効果になってしまう
ケースがあるのである
この事が理解できた人は速やかに治るが
一定数の人は理解できずに
運動してマッサージやストレッチを
しなければ良くならない
という固定概念に囚われて
注文通りにしてくれる施術所ばかりを
渡り歩き悪化の一途をたどって
ついには手術を余儀なくされて後遺症が残って
してしまう結果になるのである
可哀そうだがどんなに説明しても
理解してくれない人はいるものである(涙)
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