- 突き指は捻挫なので放置したらダメ!
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以前通院されていた患者さんが
久しぶりに来られて
1か月前に転倒して右親指を打撲して
レントゲンをとってもらったら
「骨折はなくて突き指だから大丈夫」
と言ってもらって安心していたが
未だに痛むのはおかしいですよね?
という相談だった
「なんで最初にウチにこなかったの?」と
思わず言ってしまったが
レントゲンでは骨しか映らないが
突き指のような捻挫は関節が可動域を
逸脱して無理に押し広げられていて
関節に付随する靭帯や関節包に亀裂や
断裂が生じているので
損傷部を丁寧に元通りに重ね合わせて
固定する必要があるのである
なので
丁寧に手で触診して患部を特定して
固定するのである
それを固定せずに1っヵ月も放置すると
傷口が切れたり伸びたりしたまま
きたなく修復されてしまい
痛みがいつまでも引かないだけでなく
関節が曲がってしまったり
十分な可動域が得られなくなる
後遺症が残る可能性もある
町の内科、外科、整形外科などと
なんでもやっているクリニックでは
突き指の処置に詳しい先生は少ない
だから骨折がないから大丈夫などと
とんでもない診断をするのである
見ると関節が腫れているが指が曲がったり
可動域が狭くなったりはしていない
「捻挫は最初の処置が全てなので
今さらできることは何もありません
後遺症が残ることはないようなので
できるだけ痛い事をしないようにして
おそらくあと1っヵ月ぐらいで
痛みが無くなるので我慢してください」
一般的に怪我をするとレントゲンで
見てもらわないといけないと思うが
町の何でも診るお医者さんは
何でも診る代わりに何も専門性が
ないのでこんな悲劇が起きるのである
「次回から怪我をしたら最初に
ウチに来てくださいね」(怒)
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