• 2024/07/20
  • 院長のひとり言
宮田笙子選手、喫煙でオリンピック辞退は厳しすぎるか?


体操女子のパリオリンピック
日本代表で主将に選ばれていた
エースの宮田笙子選手が飲酒と喫煙で

強化合宿先のモナコから急遽
帰国させられてパリオリンピックの
出場を辞退させられた事について

多くの政治家や著名人が
厳しすぎるのではないかと
物議をかもしているようだ

日本体操協会では未成年に限らず
代表選手として活動する際は
喫煙・飲酒は「原則禁止」になっている

しかも宮田選手は19歳なので
法律的にも違反している

なのに多くの著名人がこの処分は
厳しすぎる、厳重注意して謝罪すれば
いいのではないか

などと発言している

彼女が4年に一度のオリンピックに
出場するために今までに
どれだけの努力と犠牲を払って
頑張って来たのかを考えれば

たかが喫煙、たかが飲酒である

誰にも迷惑をかけていないし
誰でもハメを外したくなる時がある

そんな些細なことで天才アスリートの
人生を終わらせていいのだろうか?
未来ある若者に活躍する機会を
与えてあげる世の中のほうが
望ましいのではないだろうか?

私もそう考える人の気持ちは良くわかる

しかし罰は時に非常に不平等である

例えば自動車の操作ミスで人をはねて
死亡させてしまっても業務上過失致死で
5年以下の懲役若しくは禁固又は
100万円以下の罰金

これって殺された人の家族の立場なら
絶対認めたくないほど罰が軽い

殺意が有ろうが無かろうが
大事な家族を殺されて罰金100万円で
「ごめんなさいねー」で済むわけがない

宮田選手に対する今回の罰は彼女にとって
死刑判決に近いほど重いものである

飲酒や喫煙がそこまで重い罪なのか?
と考えると全くそんなことはない

しかし

オリンピック日本代表の主将という
立場の者が法律違反を犯してしまっては

オリンピック選手を夢見る子供たちや
強化選手の支援を行っている企業
税金を払っている国民の夢と期待を
裏切ってしまっているので

その罪を償わなければならない

そういう意味で彼女にとっては
非常に厳しい現実だが今回の処分は
仕方ないのではないかと思う

彼女はまだ若いので4年後の
オリンピックでメダルを取って
素晴らしい笑顔を見せてもらいたい。


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