• 2024/04/16
  • 首・肩・膝の痛み
腰椎分離症に指圧は厳禁ですよ


慢性腰痛の人はほんとうに多い
そのほとんどが筋筋膜性腰痛や
高齢者の神経痛のような
原因がハッキリしない腰痛だ

その中で少数派だが
腰椎分離症という疾患から
慢性腰痛をおこしている人がいる

あまり知られていないが
背骨の骨は骨盤から頸椎まで
たくさんの骨が縦に重なっているが

上下の骨どうしが左右の関節突起で
連結されている

だから上の骨と下の骨が前後左右に
グラグラせずに安定しているのだ

ところが腰椎分離症では
上のイラストのように
関節突起が途中で折れているので
腰椎が安定しないのである

だからその周囲の靭帯は常に
圧迫されたり引っ張られたりして
負担がかかり炎症がおこり
腰痛をひきおこす疾患で

ひどくなると上の骨が前に滑って
腰椎すべり症という神経症状を
伴う大変重篤な症状となる

ここで私が問題視するのは
腰椎分離症の方が腰部の筋肉疲労で
日常的に整骨院で
マッサージや指圧を受けているが

良く考えていただきたい!

腰椎分離症は上下の骨をつなぐ
関節が折れているので
上の骨が前に滑ろう滑ろうとする

その状態の人をうつ伏せにして
腰を上から下に指圧すると
骨が滑ってしまう!

これは絶対にしてはならない
危険な行為なのです

痛い場所を強く指圧してもらって
痛みに耐えるとなんとなく
楽になるような錯覚を覚えるが
それは一時的な脳の錯覚

そんなことを続けていると
いつか腰椎すべり症になってしまい
両脚のシビレと運動麻痺を引き起こし
普通に歩けるようになるには手術以外に
治療方法がなくなってしまうのだ

だから腰椎分離症の人は
マッサージをしてもらう時には
腰椎分離症があることを伝えてください

それでもうつ伏せで指圧するようなら
すぐに違う所へ変わりましょう。




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