• 2024/04/08
  • 鍼灸・東洋医学
体質的に鍼が合わないと思っている人必見!②


鍼灸師にとって鍼と灸は
料理人の包丁とまな板と同じで
ただの道具である

レストランでまずい料理を出されると
普通は料理人の腕が悪いと思うだろう
ここの「包丁は私の体質に合わない」と
思う人は一人もいない

なのに鍼灸治療で下手な施術をされると
私は体質的に鍼が合わないと思うのは
まったく筋違いなのである

鍼灸治療は鍼と灸という原始的な道具で
視、聴、臭、触などの感覚を研ぎ澄ませて
患者さんの体の状態を把握して
一番効果のあるツボに鍼を打つ

それは一流の料理人が産地や
鮮度にこだわった素材を客の好みを
想像しながらベストな味に仕上げる
作業とまったく同じだ

鍼灸師は治療家であり職人なのだ

どんな職人でも一人前になるためには
普通10年以上は修行をつまなければ
まともな仕事はできないだろう

鍼灸師の養成学校では主に解剖、生理、
病理、衛生などの西洋医学を学び
東洋医学的な診察をしたり鍼を打つ実技は
国家試験の科目にないので
形式程度にしか教えてもらえない

実は鍼灸師の有資格者というだけでは
鍼灸治療の技術は素人と同じレベルである

だから町に鍼灸院はたくさんあるが
鍼灸師のレベルは素人レベルがほとんどで
安価な治療院は危険なのだ

鍼灸師資格取得者のうちの鍼灸治療を
生業にできている者は3%しかいない

実際に私の鍼灸師養成学校の同級生で
クラス33人中で実費の鍼灸治療で
生計をたてているのは私だけなのである

つづく





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