• 2024/02/10
  • 鍼灸・東洋医学
鍼はナゼ効くのか?メカニズムと治効理論②


鍼を打つ刺激が脳に伝わって
脳内ホルモンβエンドロフィンが
分泌されることで鎮痛作用がある

それは確かだと思うが
「気」という未確認の
生命エネルギーの存在を
無視しては鍼灸治療の治効理論を
語ることはできない

「気」とは目に見えないが
人体をくまなく流れる生命エネルギーで
車でいうとエンジンと燃料の
役割を一手に引き受けてるようなもの

この「気」が順調に滞りなく
巡っていれば気力充実して
健康で過ごすことができるが

気の巡りが悪くなると身心ともに
不健康になり病気になるという考え方だ

中医学では5千年前にこの考え方が
定着して今でも「気」という
生命エネルギーが体を動かしていると
信じられている

これを非科学的と考えるのは
本当の科学を知らないからである

大昔はコレラやマラリアなどの
疫病が流行っても原因が
分からずに悪霊の祟りとされた

そんな時代に中医学ではその原因を
「癘気(れいき)」と呼び
見えないが何かの悪いエネルギーが
関係していると仮定して考えていた

それが顕微鏡の発明で病原菌が
確認されるようになり
癘気=病原菌と解明された

その後も優れた顕微鏡ができるたびに
ウイルスなども確認されるようになってきた

そして我々が今いる室内にも
見えないが空気が充満していて
電波や音波やガスなどの
見えない様々な物質がある事が
確認されるようになってきた

このように
仮説を立ててそれを証明するのが
科学なのである

見えないから「気」など非科学的で
あると笑い飛ばして無視するのは
本当の科学を知らない人だと
言わざるを得ない。

つづく



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