• 2023/08/18
  • 難病・慢性病
「脊柱管狭窄症」手術成功!経過良好だけど・・・


脊柱管狭窄症で当院に通院しながら
ダンス教室の講師として
精力的に活動されていた80歳の男性

ダンスの生徒さんが腰椎ヘルニアの
手術を受けて1週間程で復帰して
すこぶる調子よく元気に踊る姿を見て

自分も何時間も腰痛を気にせずに
踊れるようになりたいと
私には相談もなく整形外科へ行き
脊柱管狭窄症の手術を即決して
すぐに手術を受けられた

あれから10カ月以上経過したが
以前はなかった下肢のシビレとむくみで
動きが緩慢になり常に倦怠感を感じて
手術前の50%ほどしか
踊ることが出来なくなってしまった

整形外科での定期検査のMRIでは
手術は100%成功し経過も良好と言われる

これはいったいどういう事なのだろうか?

このケースの問題は2点あると思う

1つは腰椎ヘルニアの手術と
脊柱管狭窄症の手術の違いを
患者本人が知らなかったことである

腰椎ヘルニアは椎間板から出てきた
髄核という軟骨を腹腔鏡で切り取る
だけの非常に簡単な手術であり
レーザーでもできるので日帰りも
可能なほど手軽な手術だ

ところが脊柱管狭窄症の手術となると
私も手術に立ち会った事があるが
腰部を10センチ斬り開き
20センチほどの深さにある
脊椎の骨を金槌で叩き割って取りだし
そこにチタン合金の塊りを
金槌で叩きこむのである

この方の手術はもっと原始的で
骨盤の骨を一部削って
チタンの代わりに詰めたそうで
5時間を超える大手術だったのだ

この違いを知っていたら
絶対にしなかった手術だと思う

2つ目は患者のニーズを考えない
病院に行ってしまったことだ

患者さんのニーズは
「今より力強く腰痛を感じずに
長時間ダンスを踊りたい」
というものであった

ところがこの病院は
患者のニーズなど初めから考えていない

良くなるどころか痛みもシビレも増して
手術前にはなかったむくみと
倦怠感と失望感で食欲まで減退している

何百万円かかったのか知らないが
健康保険から大金を使って
結果的に患者さんは悪化している

潤ったのは病院の売り上げだけだ

現状よりも悪くなる事は火を見るよりも
明かな手術をしておいて
「手術は完璧で経過も良好」などと
言い放つ医師のモラルを疑う

医師は患者さんのニーズに答えて
初めて患者さんを救ったことになるが
売上を優先して患者さんが悪化していても
「手術は成功した」と突き放す

このような病院があちこちにあるようなので
気をつけていただきたい。





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