- 「背中の痛み」時々怖いのがある
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背中の激痛で来られた患者さん
左の肩甲骨の辺りの背中に
激痛があり、歩くのも辛い
4日前に右の背中の筋肉痛で
整骨院でマッサージしてもらって
2日ほどで良くなったのに
3日目に左の背中のが痛くなり
今度はマッサージも出来ないほどの
激痛で呼吸しただけで激痛が走り
寝ることもできない
心臓や肺の病気ではないか？と
近くの脳神経外科でMRI検査してもらうが
特に内臓は問題なく第4胸椎に
薄い影があるので今度はCT検査を
1週間後に予約して帰ってきたが
鎮痛剤を服用していても激痛で
寝ていられないので当院へ来られた
左背中の激痛で最も危険なのは
心筋梗塞であるが検査済み
あとは、急性膵炎や大動脈解離
腎臓結石などが考えられるが
どれも七転八倒するほどの痛みで
今回のケースとは逆に
じっとしていられないはずなので
除外できる
肋骨骨折や肋間神経痛、肋間筋の
痛みとも痛み方や場所が違う
この方は週に4回卓球に行き
週1回トレーナーについて
ストレッチしているので
常日頃から筋肉を酷使している
だとすれば「脊柱起立筋の筋挫傷」
所謂、背筋の肉離れの可能性が高い
前屈不能、体幹の回旋も不能と
体幹を動かすと激痛が走ることから
脊柱起立筋の筋挫傷の判断で治療し
3日目には痛み半分になり
本人のやれやれという表情に
こっちもひと安心した
今回のケースは本人が内臓疾患を
疑って病院で検査を受けてから
来院されたので命に関わるような
病気を簡単に除外できたが
背中の痛みには様々な命に関わる
病気が隠れているので
必ずバイタルを診て背中の痛み以外に
症状がないかを確認しなければならない。
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