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- 「腰痛にもいろいろ」東洋医学では昔から腰は腎と呼ばれている
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以前、腰痛で来院していた患者さんが
「この辺が痛くて」と指さした所が
腎臓の真裏だったことと
通常の腰痛の痛み方と少し違うような
違和感を感じて
「病院でで見てもらって下さい」と
病院に行ってもらったところ
整形外科の病院に行って
腰が痛いと言ったらレントゲン撮って
「腰の骨が少し変形している」と
鎮痛剤とリハビリをして帰ってきたそうだ
これでは何のために行ってもらったのか
分からない
仕方ないので当院で入念に診察し
腎臓や尿路を中心に治療したところ
次の日に血尿と共に結石が出てきて
腰痛が解消したと
喜びの電話がかかってきた
その患者さんは腰椎に変形があり
しばしば腰痛を訴えていたが
その日はいつもの所と違うところを
痛がったので病院へ行くことを勧めて
泌尿器科を紹介してもらえるだろうと
思っていたが
整形外科医は患者さんが「腰が痛い」と訴えると
腰の骨を診ることが仕事だと
思っているようだ
これは現在の西洋医学的医療の
欠陥と言える
人の体を胃腸科、呼吸器科などと
器官によって分類して診ようとするので
整形外科のお医者さんは「腰が痛い」と
訴えているのに
「腰が痛い」→「腰の骨を診る」と変換して
他の原因を考えない
東洋医学では昔から腰は腎と言うぐらい
腎臓との関連を重視しているので
この症例の場合は患者さんが
「ココが痛いんです」と指さした瞬間に
指さした場所から腎臓に何らかの
異変があるのではないだろうか?
そう疑ったのである
確かにほとんどの腰痛は腰椎や脊椎起立筋に
不具合がある事が多いが
実は腎臓や輸尿管、膀胱などの泌尿器系の
不具合や子宮や卵巣などの婦人科系に
炎症がある場合もある
それ以外にも盲腸や膵炎、大動脈解離などの
緊急を要する腰痛もあるので
腰痛をレントゲンだけ診て判断するのは
乱暴で危険な事だと思う
今回は鍼灸治療で上手く結石が出て来て
結果的に感謝されたが
本当は整形外科から泌尿器科へ行き
エコーで結石が確認されてから
鍼灸治療で結石を出した方が
患者さんは安心だったと思うのです。
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