• 2014/10/24
  • 院長のひとり言
ぎっくり腰はジタバタしない事!
午前の診療時間中に
昔からの知人が電話で

「亭主がぎっくり腰で動けないので
往診して欲しい」と言ってきた

原因は?

昨日脚立に乗って長時間庭木を剪定して
脚立から降りるときに

腰がガクッと痛かった

今朝ゴミ出しをしてから
家の前の階段を昇ったところで

腰がギクッとなり

そのまま一歩も身動き出来なくなった

今はどうしているの?

家族の者に居間まで運ばれて
椅子に座って低周波治療器で
腰の筋肉を和らげて
カイロで温めている

「今すぐカイロと低周波を止めて
シップとコルセットをして
横向きに寝て待っていてください」


ぎっくり腰のほとんどは捻挫か肉離れだ

それ以外にも脊椎の異常や
内臓由来のものもあるが

とにかくマッサージ刺激や
温熱刺激は逆効果である

往診に行って診察すると
「肉離れ」であった

鍼灸治療の後は痛みも緩和し
少し動くことが出来るようになった

しかし

ここで肝心なことは

痛みが軽くなっても安静にしている事

肉離れは筋膜損傷である

筋膜は筋肉をハムのように包む膜であり

その膜が裂けているのが「肉離れ」である

鍼灸治療で痛みがとれても

すぐに動くと傷口が広がり
症状が悪化する


冬場に唇が乾燥して切れた時に

切れた患部がくっついて治りかけても
くしゃみや笑ったときに

プチっと破れてまた出血する

これと同じ現象が腰で起こるのである

早く治そうとしてマッサージや
温熱療法をしていると

治らないだけだはなく慢性痛になり

腰痛が持病になってしまうのである

マッサージ好きの人に
腰痛や頭痛持ちが多いのが頷ける


その代り

しっかり安静にしていると

ぎっくり腰は回復するのに
平均一週間かかるが

鍼灸治療で原因の根本を治療して
体が修復する力をパワーアップしているので

三日の安静で回復する


だからぎっくり腰は
ジタバタしないで寝ている事が
一番の近道なのだ

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