• 2022/12/20
  • 難病・慢性病
私の今年の漢字は「痛」です


私は今年の1月から原因不明の
激痛に悩まされました

始めは膝の痛みから始まり
次に股関節が痛くなり
今度は寝ている時に背中や腰が痛くなり
最後は足の裏が痛くて杖をつかないと
歩く事ができないほどでした

自分で診察しても全く
どこも何ともなっていない

訳が分からずに不安になり
原因不明の難病ではなかと疑い

3月にいつもお世話になっている
クリニックに行き血液検査を
無理やりお願いしたぐらいでした

血液検査の結果
膠原病やリウマチ、痛風など
難病らしきものは何も無いとのことで
少し安心し「下半身は9割腰が原因」と
ドクターに言われて

とりあえずコルセットしてみたら
腰の痛みは軽減したが
足の裏の痛みはやはり取れない

これはもしかして「心因性疼痛」なのか?

当院には1年に数人来院されるが
身体のどこを診ても何も悪くないのに
本人は「痛い痛い」と激痛に悩んでいる
治療家にとって最も厄介な患者さんだ

どんな人が多いかと言うと
ほとんどの場合は職場や家庭での
人間関係で強く悩んでいたり
パートナーやペットと死別したりするような
精神的にダメージを受けた人だ

私の場合は去年の年末に兄弟に重病が
見つかるというショッキングな事があり
1月の半ばから痛みが始まったので
心因性疼痛の可能性は大いにあると考えた

そこで

リフレッシュするにはどうしたらいいか?
「そうだ旅行に行こう」と
以前から彦根城でヒコニャンに会いたいと
思っていたので彦根城へ行くことにした

旅行中は両手で杖をついて額から
あぶら汗がでるほど痛かったが
帰宅した次の日からウソみたいに
痛みが綺麗に無くなり
普通の日常を取り戻すことができた

この経験から私は今年ほど「痛み」に
関する書物を読みあさった年はない

痛みは私たちが安全に暮らすために
絶対に必要な感覚であり免疫システムの
一部であるがそのシステムも故障する事があり
そうなると非常に難しい状態になるのだ

私自身がこのような経験をしたことで
うつ症状、パニック障害、不安障害
心気症、神経症、身体症状症、線維筋痛症
などのさまざまな心因性疼痛で悩む人の
痛みを理解する努力をして

施術だけでなくその人の心に
寄り添うことのできる治療家になれるよう
精進していきたいと思っています

と言う訳で私の今年の漢字は「痛」です。



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