• 2022/07/20
  • 院長のひとり言
激痛整体は危険ですよ!⑥

激痛整体でどこへ行っても何をやっても
治らなかった心因性疼痛がナゼ
一発の施術で治ってしまう奇跡がおこるのか?

それを説明するには痛みそのものから
説明しなければならない

痛みはどこかから侵入してきて
悪さしているのではない

痛みは危険を回避するための
警報装置なのである

ガラスや画びょうを踏んだ時には
鋭い痛みで足をひっこめさせている
また
階段から転落して骨折すると
ズキズキした持続的な痛みで
固定と安静を促す

そして危険を繰り返さないように
学習する役割を担うので
痛みは大脳辺縁系にネガティブな
記憶と共に記憶される

要するにもう二度とこんな辛い思いは
ゴメンだというような嫌な思い出として
痛みは脳に刻まれるのである

実はこの事が心因性疼痛を
引き起こす原因となっている

精神的ショックによってこのシステムが
暴走して実際にはどこにも侵害刺激や
炎症が無いのに痛みを感じてしまうのである

要するに脳の暴走によって
どこも悪く無いのに痛みを感じているのだ

現在、心因性疼痛の治療に最も効果が
あると言われているのは認知行動療法と言って
例えば慢性腰痛であれば腰を反る体操を
繰り返し行なうことで腰は悪くないのだ
という事を脳が認知するまで行う治療法である

要するに脳が腰は悪くない事を認知すれば
痛みが無くなるのである

カリスマ整体師の激痛整体に耐え抜いて
「どうですか?もう大丈夫でしょ」と
言われたら今まで囚われていた
痛みの記憶よりも耐え抜いた達成感を
脳が優先して認知するので痛みを感じなくなる


だから
一発で痛みが消失し治ってしまうのである

脳が「もう大丈夫」と思えば治るのである

そういう意味では加持祈祷や占いと
似ているのではないだろうか?

つづく



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