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- 当たり前だけど腰痛の時に腰痛体操はダメですよ!
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「私の場合は腰痛体操したらいいのかな?」
慢性腰痛で定期的にぎっくり腰をおこす
患者さんからの質問だ
当たり前のことだが
腰痛の時に腰痛体操はダメです!
「筋力が落ちて腰痛になっているのでは?」
これも当たり前だが
筋力がどれだけ落ちても痛くはなりません
もし筋力が落ちて痛みがでるのなら
骨折後や手術後にあちこちの筋肉が痛むだろうし
高齢になると誰でも全身の筋力が落ちるので
痛すぎて生きてられないだろう
故に筋力をつけたら痛みが治るというのは
真っ赤なウソだ
ほとんどの腰痛は筋肉と筋膜の間に
何らかの炎症が起こっている
筋筋膜性腰痛というタイプだと言われる
どうなっているかと言うと
筋肉はハムのように筋膜で包まれているが
筋肉とそれを包む筋膜の間に
シワやたるみなどが出来ることで
摩擦が生じて熱をもち
筋肉と筋膜が癒着して硬くなる
これを硬結と呼んでいる
肩こりをマッサージしているとコリっとした
筋肉の塊りを見つける経験のある人も多いだろう
これを指圧すると痛いような
気持ちいいような何とも言えない快感を得る
この段階では痛みは出ないのだが
筋肉の中にコリっとした硬結があるのに
運動して筋肉を引き伸ばしたら
癒着でくっついている部分がひっぱっれて
炎症がおこるのでストレッチや
強い指圧をするとコリが痛みになってしまう
コリから痛みに変化していることに気付かずに
もっと気持ちよくなりたいと思って
運動を続けると痛みは増していくことになる
慢性腰痛で悩んでいる人の多くは
腰痛を治すためには筋力を
つけなければならないと考えて
毎日一定の体操やストレッチをして
毎日毎日癒着部分を引っ張って
「痛いけどそれが良い」と思いこんでいるが
その事が炎症を慢性化させ
腰痛が治らない原因だと気付いていない
筋力低下は心肺機能や認知機能までも
低下させてしまうので高齢者は
特に筋力低下を避けなければならない
慢性的に腰や膝が痛いと運動どころか
社会活動さえも出来なくなり
ロコモや寝たきりのリスクさえあるのだ
だから痛みがある時はしっかり安静にして
炎症を鎮めて痛みがない体になって
早く運動ができるようにならなければならい
そのためには間違っても
腰痛の時に腰痛体操を続けてはならないのである。
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