• 2022/04/14
  • 首・肩・膝の痛み
ぎっくり腰が長引く理由

当院では普通ぎっくり腰は1週間で
完全に治癒してもらいます

もしもぎっくり腰がなかなか
治らなくて困っている人は
以下の事を参考にして下さい


ぎっくり腰が1ヶ月経っても治らない
寝返りも辛く咳払いをするような軽い
振動でも電気が走るような激痛が走る

当院に来院した75歳男性のケースだ

初めの1週間はアンメルツを塗って
我慢していたが良くならないので
整形外科で痛み止めの飲み薬と
電気治療を受けていたが

電気を当てても楽になる実感が
全く無く痛み止めだけを
もらいに行っていたそうだ

良く訊くと初めは草むしりをしていて
腰に痛みが走り
じっとしている限り痛みを感じる事はなかった

ところが

徐々に痛みがひどくなっていき
1週間前に高いところから物を
降ろそうとした時に腰に激痛が走り

それから寝返りもできないほどの
重篤な状態になってしまったそうだ

患部を診ると第4腰椎の右側に
硬結と圧痛を認めたので
第4腰椎と第5腰椎の間の関節を支える
靭帯に炎症が起こっている

同部にはお灸の痕がついており
以前から何度も炎症を起こしていた
場所であることが分かる

このことから
①1ヶ月前に草むしりをしていて
昔から何度も炎症を起こしていた同部に
軽い炎症を起こしていたが

アンメルツを塗りならがら
いつも通りに生活を続けたので
徐々に炎症が激しくなってきた

②そこで整形外科へ受診し
痛み止めの薬を服用し
痛みが感じなくなったので
いつも以上に動き回り
高いところのものを降ろす時に
再受傷してしまって今に至っている
という事が分かる

総合的に診ると
もともと何度も炎症を起こしている
腰痛が出たが①の時点で安静にせずに
変わらず動き続けていた

②整形外科で痛み止めをもらってからは
痛みの感覚が分からなくなり

今まで以上にハードな作業をして
患部への負担が大きくなり
炎症がいよいよ激しくなり
眠れないほどの激痛で苦しむ事になった

この患者さんは
「私はじっとしていることが苦手で」と
いうのが口癖のようで

じっとしている事が
怠けている事のようにとらえているのか?

痛くてもいつもの日課をこなすことが
美徳と思っているタイプ
なので安静にすることを嫌う

このケースでぎっくり腰が長引いている理由は
「安静にするのが嫌な性格」と言える

「痛み」はバイ菌のように
外から体内へ侵入して悪いことをしているのではない

体のどこかに不具合が生じて
その回復の為に安静が必要だから
痛みを起こして痛みを感じる動きを
しないように促しているのである

ところが痛み止めを服用して
さらに激しく動き回ったことによって

症状が悪化してしまい
痛み止めも効かないほどの
激痛を起こして
ぎっくり腰が1ヶ月経っても
一向に良くならないのである

ぎっくり腰がなかなか治らないのは
「じっとしているのが苦手なんだ」とか
「仕事に行かないと生活できません」とか
「家事は待ってくれません」とか言って

痛みの目的を知らずに
安静にする気が無い事が原因なのだ

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