• 2021/12/07
  • 鍼灸・東洋医学
脊柱管狭窄症にお灸は効きますが・・・・

 

脊柱管狭窄症の患者さんが

「お灸の本で脊柱管狭窄症に効くツボが

この辺りにあると書いてあったのですが」


と言いながら

腰部にある(腎兪じんゆ)と言う

ツボの辺りを指さす


「へー」凄いですね

脊柱管狭窄症のツボが書いてあるんですね?


そうは言ったが

中医学的に病名でツボの選定はしないので

脊柱管狭窄症のツボなどあるが訳ないと思った


実は我々のようなプロの

鍼灸師は病名でツボを特定することは

ほとんど無いのである


最近は本屋さんの健康コーナーに

並んでいる本を見ていると

ツボとはそこを刺激すれば

病気が治るスイッチのように

勘違いしてしまうような本が多いようだが


実際の鍼灸治療はそのような

スピリチュアル的なものではなく

統計学に基づいた科学的なものである


私が考えるツボとは

五臓六腑の内臓や骨格、筋、皮膚など

様々な器官や組織、細胞の1つ1つが

お互いに情報を共有していて

常に情報を発信している


その皮膚上の反応点がツボなのである


患部の反応が表面に現れた場所

それはすなわち患部につながっているので

反応点イコール治療点であり


その反応点を刺激すれば患部に伝わり

悪いところを修復できるポイント


我々がツボと呼んでいるポイントは

まさしく五臓六腑とつながっていて

ツボを刺激する事でどんな病気でも

治療する事ができるのだ


脊柱管狭窄症と言っても

腰椎にも頸椎にもおこるし

腰椎と言っても5つある椎骨のうちの

狭窄個所がどこにあるかで反応部位も変わる


だから同じ脊柱管狭窄症という病名でも

一人一人の症状もツボも違うので

脊柱管狭窄症という病名でツボを

決定することは絶対にできないのである


だけど


中医学を知らない人にとって病名で

ツボの位置を説明してくれる本があると

一応の目安になるので


著者は恐らく鼻歌でも歌いながら

テキトーに書いてあるのだと思うが


お灸の一般向けの入門書があっても

良いのではないかと思ったのである


ただし

本気で良くなりたい人は

腕の良い鍼灸師にお灸をすえるツボに

印をつけてもらって下さい


お灸の本を信じて毎日お灸をすえても

効果は期待できないですから(笑)



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