• 2021/04/02
  • 首・肩・膝の痛み
五十肩ってなんだ?



五十肩はナゼ発症するのだろうか?

そもそも五十肩とはなんだろうか?


40代でも60代でも同じ疾患は起こるので

50代の人だけがかかるのではないようだ


私が学生時代には肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)と

習った記憶がある

50歳ぐらいになると肩関節周囲の軟部組織の

加齢性退行性変性(老化)を基盤として


外傷やオーバーワークなどをきっかけに

発症する一つの症候群であり

肩腱板や滑液包の炎症や石灰化の起こる

7つの疾患が含まれていた


あれから35年経ち

五十肩の概念も変化しているようだ


昔は「脳卒中」と呼んでいたが

いまでは脳出血、クモ膜下出血、脳梗塞

などと1つ1つの疾患名で呼ぶようになった


これと同じで


「五十肩」という症候群も

棘上筋腱炎や肩峰下滑液飽炎、二頭筋長頭腱炎などと

1つ1つの疾患名で呼ぶようになっている


「脳卒中」という病名は今は使わなくなったが

「五十肩」という病名は今でも使うのはナゼだろう?


ここからは私の個人的な解釈だが


五十肩の特徴は肩関節の「痛み」と

「関節可動域の低下」であるが


もう一つの大きな特徴は「長期間治らない」ことです


五十肩の始まりは肩の違和感と痛みである

この頃は腱や滑液包に炎症が起こっている時期で

病名としては炎症が起こっている場所にちなんで


肩腱板炎とか棘上筋炎とか呼び

安静にして治癒すればOKである


ところが


この疾患には加齢性退行性変性(老化)という

ベースがあるので若い人のように簡単には治らない


しかも


五十肩と聞くと「動かさないと肩が固まるよ」という

周りの人達にのアドバイスを鵜呑みにして

安静にするどころか逆に積極的に動かす


お医者さんでさえ運動療法を奨励するしまつで


炎症はどんどん進み腱が断裂したり

石灰沈着がおこったりしてしまい

とことんこじれるまで悪化してしまう


こうなるとどんな治療を施しても

平均1年ぐらいは治らないようになる


要するに現在「五十肩」と呼ばれている疾患は

肩関節周囲の腱や滑液包などの軟部組織の

炎症をこじれさせてしまい

「長期間治らなくなってしまった状態」を

五十肩と呼んでいるのだと思います


まとめると

「老化をベースにした肩関節周囲炎をこじらせて

1年以上治らないものを五十肩と呼ぶ」です。

(あくまでも私の個人的見解です)



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