- 2021/03/18
- 院長のひとり言
- 柔道整復師はマッサージ師ではなく外傷のスペシャリスト！
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このごろ整骨院に通院しているが
良くならないで困っているという患者さんが多い
そしてほとんどの患者さんが
整骨院で患部を「マッサージしてもらっていた」と言う
昨日来られた患者さんは
重たいものを持って腰部に激痛が走り
腰痛を起こした患者さんで
右腰部の起立筋に激痛を訴えた
痛みの発生機転と痛んでいる場所から
明らかに筋挫傷（肉離れ）である
急性の腰痛には捻挫と筋挫傷があるが
どちらにしても患部をマッサージしてはいけない
患者さんにとって整骨院は整形外科と同じように
医療機関であり信頼して
体を任せることができる治療院でなければならない
なのに
肉離れの患部をマッサージするなど
絶対にしてはならない間違いだ
私が憤っているのはこの例のような
間違いが多すぎることである
寝違い、五十肩、腱鞘炎、膝関節症などで
激しい炎症を起こしている患部を
グイグイ刺激するようなマッサージをする
症状の診断ができていれば
筋挫傷や捻挫をマッサージすることはないのだが
全く症状の診断ができていない
私が柔道整復師の資格試験を受けた36年前と比べて
現在の資格試験の問題は非常に難しくなっていて
今の若い柔道整復師はとても高度な
医学知識を有しているにもかかわらず
この様な間違いが多いのは
若い施術者が親切丁寧に長時間
マッサージしてくれて保険が使えて
ワンコインで済む
そんな整骨院ばかりになっているからだ
ほとんどの患者さんがマッサージを希望していて
毎日同じようにマッサージばかりしていると
目の前の患者さんの症状を診察もしないで
「どこを重点的にもみましょうか？」的な
感覚で仕事をしているのではないだろうか？
これは業界的な欠点である
柔道整復師はマッサージ師ではなく
外傷治療のスペシャリストなのだから
全ての柔道整復師が医療人としてのプライドを持って
誤診のない施術をしてもらいたと思うのである。
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