- 2021/02/06
- 院長のひとり言
- 痛みは必要な感覚なのです
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去年の年末に階段で転倒して
第3腰椎圧迫骨折で入院し
2月に退院した方を往診しているが
怪我から1ヶ月以上も経っているのに
1日3回毎食後に痛み止めを服用して
それでも痛くて杖をついて
トイレに行くのが精いっぱいだと言う
圧迫骨折なので完治するには
3カ月ぐらいは必要だが
1ヶ月以上も経過してこの状態は治りが遅い
病院では痛みをコントロールしてくれるので
とても有り難いことだが
痛みを感じないことが治りを遅らせているようだ
痛みとは「暑い」「寒い」などの感覚と同じで
危険を察知するための情報であり
体が自分で作っている感覚なので
痛みを感じる事は治すために必要な事なのです
一回目の往診の時に
「鎮痛薬を毎食後に飲むのを止めて
痛んだ時だけ飲んで下さい」とお願いしておいたら
二回目の往診の時には
「別に痛み止めを使わなくても
家の中を痛みなく動けるようになった」と
大変喜んでもらえた
痛みが分かるので痛い事をしない
この事が早く改善した理由と考えている
また、股関節のココが何十年も痛いので
その筋を伸ばそうと毎日ストレッチをしている
という患者さんに
ストレッチを止めてもらったら
1週間で痛みが消失し
何十年もの悩みが解消してしまった
人の体は痛い時に痛い動きをしないようにすれば
自然に治るようにできているのです。
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