• 2019/12/26
  • 院長のひとり言
慢性腰痛の診療指針改定で大迷惑!



今朝の新聞を見てびっくりしたのだが

日本整形外科学会と日本腰痛学会が

今年5月に7年ぶりに診療指針を改定していた


それによると慢性腰痛には運動療法を

強く勧める方針だ


慢性腰痛では長期的にじっとしていると

筋肉が弱るので運動して筋肉をきたえなくてはならない


それは普通に当たり前のことなので

素直に納得するが


鍼治療やヨガ、マッサージなどの代替療法は

科学的知見が確立されていないと言いだした


この1点に対しては


明らかに間違いであり

早急に改めていただきたいと思う


「鍼治療は科学的見地が確立されていない」


これは鍼灸に対する無知としか言いようがないので

もう少しお勉強していただきたい


先ずはWHO(世界保健機構)に鍼灸の有効性を尋ねてもらいたい

WHOでは49疾患を適応疾患と認定していて

鍼灸治療は日本の伝統医術として認めている


このように世界的に鍼灸の有効性は認められているところであり

当然のことながらエビデンスのある論文も多数でている


アメリカ空軍などは耳鍼で腰痛治療に効果を挙げ

ドイツでは小児はりが普及し

ウガンダでは結核治療にお灸が効果を挙げている


中国や韓国では鍼灸治療専門のドクターがいて

古典に書いてある治療法を現代科学で検証して

世界中の医学雑誌維にもたくさんの論文が発表されている


宮崎県の医師山元敏勝先生の考案された山元式新頭針が

脳卒中やパーキンソン病に非常に効果を挙げているという話を聞きつけて

宮崎県に世界中の整形外科のドクターが山のようにやって来て

山元式新脳針という鍼灸治療を習っている


世界中のドクターが鍼灸治療の効果に注目しているのだ


そんなことも知らずに今どき

「鍼灸治療に科学的見地がない」なんて言っていると

日本の整形外科ドクターは遅れていると嘲笑されるだろう


森ノ宮医療大学の山下仁先生も

「信用にかかわる誤まりで、できるだけ早く

修正してもらいたい」と話しておられるが


鍼灸治療業界にとっては本当に大迷惑な誤りである



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