• 2019/10/08
  • 院長のひとり言
表現の不自由展での少女象について


あいちトリエンターレ展の

「表現の不自由展・その後」が今日再開された


初めに芸術祭に従軍慰安婦の少女象と聞いた時には

耳を疑うほど驚いたが


あいちトリエンナーレは2010年から3年ごとに開催されている

国内最大規模の国際芸術祭であり4か所の美術館で

たくさんの催し物があり、表現の不自由展はその中の一つである


「表現の不自由展」は、日本における「言論と表現の自由」が

脅かされているのではないかという強い危機意識から

組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われてしまった作品を集め

2015年に開催された展覧会

「慰安婦」問題、天皇と戦争、植民地支配、憲法9条、政権批判など

近年公共の文化施設で「タブー」とされがちなテーマの作品が

当時いかにして「排除」されたのか

実際に展示不許可になった理由とともに展示している

今回は、「表現の不自由展」で扱った作品の「その後」に加え

2015年以降、新たに公立美術館などで展示不許可になった作品を、

同様に不許可になった理由とともに展示する。

(作家解説)


この催しには(消されたものたち)という

副タイトルが付いているのをご存知だろうか?


この催しの趣旨として国家権力によって

言論と表現の自由が失われた象徴的な物を展示して

言論と表現の自由を国家権力に握りつぶされないための

権力への抵抗がテーマになっているのである


そこへ従軍慰安婦の少女象が展示されたのだが


それが妥当なのか?妥当でないのか?


私のような鍼灸バカには判断がつかないが


この少女象を韓国がサンフランシスコ市に設置することを

サンフランシスコ市が認めた事によって

姉妹都市だったサンフランシスコ市と大阪市は

姉妹都市の提携を解除してしまった経緯がある


少女象は大日本帝国時代に検閲によって隠された

歴史的遺物ではなく


現在進行形で日韓の不仲を象徴している


国際的芸術祭で税金を投じて

現在の日韓の不仲の象徴を展示するとなると

国民感情を逆なでするのは当然であり

過激な思想の人の怒りを買い

今回のような閉館に追い込まれたのだと思うのだ


逆に韓国で靖国神社展を公費でやったらどうなるだろうか?

閉館だけでは済まないだろう


私が思うのは言論や表現の自由が大事であり

その事は権力との戦いの歴史であることも分かる


しかし


今現在、日韓両国の歴史認識の違いが解消していない

しかも日韓の不仲の象徴である少女象を

過去の大日本帝国時代の歴史的遺物と同列に展示するのは

妥当ではない


私はそう思うのです


この問題は韓国独立から70年以上経っても解決していない

お互いの国民が両国の間に起こった歴史を

正しく認識しなければ100年経っても

解決しないと思うのです


今回のように言論や表現の自由といった曖昧な形ではなく

「日韓の悲しい歴史展」のような直接的なテーマで

この問題に真っ向から向かい合い

日韓両国の歴史認識を擦り合わせていく必要がある


そういう趣旨での少女象展示ならば妥当ではないでしょうか?



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