- 2019/01/10
- 院長のひとり言
- お経がカセットテープ?
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最近のお坊さんは髪の毛がある人もいるねー
という患者さんとの会話で
知人のお寺の住職が体調不良で
息子さんのような若い子が袈裟を着てやって来て
お経をカセットテープで流して拝んだと
ビックリしたそうだ
次からは断ったという話だが
当然だと思う
昔、私がまだ高校生の頃に
実家の近くの美容院にカットに行ったら
技術者が2人いて
一人はお客さんをカットしていて
もう一人の人は仕事時間が終わって
帰ろうとしていたところだったようだったが
二人が目配せして帰ろうとしていた人が
カットしてくれることになったが
急いでいるのか
いつもと全く違う手順で
必要最低限のカットだけしてくれた
高校生だった私は
時間がなくていい加減なカットをされるぐらいなら
もう一人の人の手があくまで待ったほうが良かったと思った
以前、胃の病気で2回の手術を余儀なくされて
治療所を2カ月閉めたことがある
その時に近所の同業者の先生が
うちの弟子を貸してあげようか?
2カ月も治療所を閉めると
患者さんが離れてしまうのでは?
というとても有り難い申し出をしてくれたが
私の代わりの仕事ができる人はいない
私の治療を求めてきた患者さんが
ぜんぜん違う施術を受けてがっかりするぐらいなら
2カ月閉めた方が安心だと思ったので
本当に有り難い申し出でしたが
丁重にお断りした
美容師も僧侶も私のような鍼灸師も
自分の技術と信用を商品としている
だから常に学術に励んで
技術のレベルアップをはかり経験を積んで
責任のとれない仕事や
力量不足でこなせない仕事は
引き受けるべきではないのである
私はいったん引き受けたらどんなに時間が遅くても
忙しくても、疲れていても
常にベストを尽くして治療する
技術者としてそれが出来なくなれば
いさぎよく辞めるべきだと思っているからだ
このお寺の住職さんは
自分が何者なのかをもう一度考え直してもらいたい
檀家の皆さんが安心してご先祖の供養を
まかせてられるようでなければ
総本山からしっかりした住職さんに来てもらって
交代してもらうべきだと思ったのでした。
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