• 2018/09/21
  • 院長のひとり言
五十肩はタイミング⑤

このブログは連載になってますので

「五十肩はタイミング」から順番に

この⑤を読んでいただけたら分かりやすいので

よろしくお願いいたします。


④までの話で

急性期に安静にして治らなかったら

こじれて何をやっても治らない期間がある

ということをお話しました


このブログのタイトルは

「五十肩はタイミング」というテーマですが


五十肩がスムーズに治っていくタイミングは

①の急性期が一番なのですが

実は③の回復期も治すには良いタイミングです


五十肩の初めは何となく肩の調子が良くなくて

運転や物を持ったりする時に重だるく

軽い痛みを感じるぐらいの時期があり

ある日痛みのレベルが突然上がり

肩を動かすのも痛くなり寝返りすらできないほど痛くなる


このタイミングが①の急性期の最も治りやすいポイントです


そのタイミングに安静にせず

逆に運動療法でこじれさせて眠れない夜を幾日も過ごし

近所の病院や治療院を片っ端からはしごしている

この段階が②の慢性期です


この時期はどんなに素晴らしい治療を施しても

痛みをコントロールはできても治る事はない


そして

月日が経ち1年〜2年経過して動かすと

肩関節が拘縮して硬くなっているので動かなくなっている

硬くなった関節を無理に挙げると痛い

この段階が③の回復期です


回復期は肩関節の炎症は治まり痛みは無いが

長期化して硬くなった肩関節の拘縮で

肩を動かすと可動域に制限がある


肩関節の炎症は静まっているので

どんなに乱暴に可動域を広げる運動療法を行っても

痛みはあるが炎症が再びおこることがないので

どんどん運動しても大丈夫です


痛くても歯をくいしばって運動療法を頑張って治しましょう

五十肩はこうやって治っていくのです



五十肩を経験した人は必ず最後に

頑張って肩関節を動かして

関節の可動域を広げる治療をするので


五十肩を経験した人には

いっしょうけんめい肩関節を動かして治った

そういう印象が強く残る


だから


「最近肩の調子が悪いんだ」という人がいると

「よく動かさなないと動かなくなるよ」

という都市伝説が産まれるのです


誰もこじれさせようと思って言っているのではなく

本当に相手の事を思って

親身になってアドバイスするから説得力がある


だからみんな信じてしまい

急性期で安静にしなければならないのに

痛みをこらえて運動療法をして

結果的に地獄を見ることになるのです


つづく





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