• 2018/08/31
  • 院長のひとり言
鍼灸治療で劇的に良くなる時と、さほど良くならない時

脊柱管狭窄症で腰痛と左足のシビレがひどくて

大学病院で手術しか治療法はないと言われたが

どうしても手術が嫌で知人の紹介で当院へ来られた


初回の治療がとても効いたので

気を良くして通ってみたが

2回目、3回目と期待したほど効かなかった


「良く効く時とあまり効かない時があるのはナゼですか?」

当然の疑問だと思います


そもそも体に鍼を刺しているだけなのに

痛みが解消したり

動かなかったものが動きだしたり

精神的にふさぎがちだったのが気持ちが軽くなったり

不眠や食欲不振なども解決してしまう


私が施術していて今更ながらに不思議に思うが

鍼灸治療は本当に不思議である


鍼灸師は中医学的に施術によって

何をしているかというと


1.経絡の気血の巡りを良くしている

2.陰陽の調和を整えている

3.正気を補い邪気を排除している


この3つを念頭に施術しています


脊柱管狭窄症でもリウマチでも癌でも

すべてこの3つの施術を施しています


この3つの事が整うとナゼ良くなるのか?


本人の自然治癒力が高まるから良くなるのです!


人はもともと強力な治癒能力を持っていますが

治らないのはシステムのどこかに不具合が生じて

気血の巡りが悪くなっている

だから経絡の気血の巡りを良くして

自然治癒力を十分に発揮してもらおう


これが鍼灸治療の目的なのです


1回目で経絡の滞りが取れて一気に気血の流れが改善して

言うなれば川のながれは正常になったので

1回目は劇的に効果を実感できたけれど

その後は長年気血が滞って弱っている各細胞、各器官へ

気血が浸透して代謝を促して改善していくで

改善するのに時間がかかるのです


だから1回目は劇的に効いたけれども

2回目、3回目は少しづつしか効果を実感しないのでしょう


もしかしたら治療の間違いや失敗の時もありますが

その場合は湯あたりのようなフラフラして

吐き気や頭痛がおこります


少しづつでも改善している時は治療法や方針に

間違いはありませんので安心して続けて下さい


鍼灸治療は薬のように一時的に痛みの受容器を遮断しているのではなく

根本的に治る事を促すので時間がかかることを

ご理解いただきたいのです


当然、体調が良い時と悪い時でも効果が違います


鍼灸治療は本人の自然治癒力で回復していく施術ですので

治療家は治るシステムを再構築することは出来ますが

もともとの治る力が弱ければ思ったほどの効果が得られません


早く良くなりたければ積極的に安静にしなければなりません


脊柱管狭窄症で整形外科や整体院で治らなかったケースは

運動療法が合わないケースが考えられますので

鍼灸治療と積極的安静が必要になります



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