• 2015/09/04
  • 院長のひとり言
腎虚腰痛
腰が痛い時は温めろ!

誰が言ったかわからないが

腰痛は温めると楽になると

誰もが信じている

しかし

実際には温めてはいけない腰痛もある

たとえば

転倒や打撲で外傷による腰痛は

内出血を最小限にとどめるために

速やかにアイシングして

固定と安静が必要である


ではナゼ

腰痛は温めろという通説になっているのか?


中医学では

「腰は腎の府」と言われ

腎は発育、生殖、水液代謝を司る

とても大事な臓器である


腎は精気を蔵していると言われ

精気の量は生まれた時が100%で

その後減り続ける

だから年齢が高くなるほど

精気不足になるので

高齢者のほとんどが腎虚なのだ


腎は骨、髄、髪の毛を養い

耳と二陰に開竅する


だから

年を取って腎虚が進むと

骨が弱り足腰が弱くなる

髄は脊髄や脳髄のこと

なので記憶力が低下する

髪の毛は白髪になったり薄くなったり

耳は遠くなり

尿が近くなったり便秘になったりする


そして腎は寒邪に弱い特徴がある

「腰は腎の府」なので

寒邪に侵されると腰に来るのだ

だから腎虚の腰痛は

冷えて痛むのである

そして温めれば楽になる


我が家では

「腰が痛いんだけど」と

誰かが言うと

間髪入れずに

「腰は温めなはれ」と

腎虚のお婆ちゃんが言う

世間でも同じではないだろうか?


だから腰は温めろと言う通説になっているのだと

一人で思っているのである





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