• 2015/05/28
  • 院長のひとり言
腰部の激痛にはご用心
NHKのドクターGと言う番組で

腰痛で来院した患者さんが

実はクモ膜下出血だった

というの見て思い出した


当院でも過去に2度あったが

腰痛で来院した患者さんが

その日のうちに亡なった


一人は急性膵炎

もう一人は腹部大動脈解離だった



お二人とも当院で治療出来る
腰痛ではないことが一目で分かったので

すぐに救急車を呼んだが

助からなかった



腰痛だから当院へ来られたのだが

直接救急車で総合病院へ行っていたら

あるいは助かっていたのでは?



時間のロスが悔やまれるのである



原因の分からない激痛は要注意である


腰部には各臓器や
神経や血管の異常が現れる

非常に稀だが

生命に関わる疾患もある


普通の腰痛は

ぎっくり腰でも椎間板ヘルニアでも

痛くない体勢で安静にしていれば

痛くないものである



危険な腰痛は

どんな体勢で

どんなに安静にしていても

我慢できない激痛

うめき声が出る

じっとしていられない痛み


こんな腰痛は危険なので

すぐに救急車を呼ぼう


生命に関わるケースにおいて

西洋医学ほど心強い味方は無い


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