• 2014/10/10
  • 院長のひとり言
足し算よりも引き算
健康増進のために20年以上
通院している患者さんが

ある日突然来なくなった

??

何かあったのだろうか?

心配になって電話をかけてみた

「膝が痛くなったので
近くの整形外科へ通院しています」

電話の答えに
思わずひっくりかえりそうになった

この患者さん

20年前に膝が痛くて整形外科で
手術が必要と言われて

当院に来院して鍼灸治療で2週間で治った

それ以来20年間当院で
健康管理していたから
痛みが出なかったのである

だから膝が痛くなった原因は

身内の不幸などで
3カ月ほど当院に
通院できなかったことにある

20年間機械のように通院していると

どこも痛くない生活に慣れていて

膝が痛くなった事に驚いて

初心を忘れて
整形外科へ行ってしまったのである

治るのなら整形外科にお任せしよう

そう思って電話を切ったのだが


2か月後、歩行困難状態になり
手術が必要だと言われて

やっと当院を思い出したらしい

20年も診てきた膝なので
すぐに治す自信があった

3日連続で通院してもらったら
痛み半減する予定だったが

少ししか改善が見られない

??

「色んな治療院で教えてもらった体操と
ストレッチを一生懸命やって
毎日先生の鍼灸治療を受けても
良くならないのはナゼですか?」

なるほど!

当院へ来ていなかった間に
歩行困難にまで悪化した真の原因は

本人が自分で体操や
ストレッチをして悪化させていたのだ

「今日からそれを全部やめてください」

ところが

それから3日連続治療しても
改善が見られない

??

「家で安静にしてますか?」

「・・・・はい」

「全部やめないと手術ですよ!」

その後2週間で改善した

治療家によって説明や指導が全く
正反対のことがあるので

患者さんとしては混乱して

足し算をしてしまったのだろう

いいとこ取りして早く治そうと思ったのだ

真面目な人にありがちな過ち

たまには引き算も必要なのである。



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