- 2014/04/25
- 院長のひとり言
- 胃薬といってもいろいろある
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胃の調子が悪く、食欲がないので胃薬を飲んでいるという患者さんが多い
何の胃薬ですか?と、たずねても
「普通の胃薬です」
ぐらいの返事しか返ってこないのが普通だ
胃薬の箱の能書きを見ても
食欲不振、胸焼け、ムカつきなどの症状の羅列と配合成分の羅列しか書いていない
胃酸過多か消化不良かの使い分けぐらいしかない
一般の患者さんは、胃が悪いととりあえず普通の胃薬を飲むのである
これは胃の不快感を解消するための行為であるが胃を治療しようとする行為ではない
中医学では胃を寒熱・虚実・燥湿という観点で診る
胃に熱があるのか冷えているのか乾燥しているのか、水湿が滞っているのか病の勢いが旺盛なのか、体力が低下しているのかストレスなどの心因性のものではないか
などを勘案して漢方薬や鍼灸治療の経穴を選んでいく
だから不快感などの症状が解消されるのは当然
胃の不調の原因に対して治療するので根本的に胃が治っていくのである