- 治療は痛みが解消して終わりなのか?
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腰痛や膝痛で当院に来られて
痛みがなくなり
「良かったですね、これで卒業です」
「本当にありがとうございました!」
そんな嬉しい日から3カ月もすると
「またちょっと調子が悪くて」
と再院された時には
一番はじめに来られた時と
同じようにかなり痛みやシビレが
きつい状態に逆戻りしている
そんなケースがよくある
痛くなったきっかけが転倒などの
外傷による捻挫やケガであれば
痛みがなくなれば
それで卒業でいいのだが
そもそも痛みの真の理由が
なくならなければ
いくら痛いところを治療して
痛みが解消したとしても
痛くなる原因を解消しなければ
すぐにぶり返すことになる
例えばよくあるケースが
足腰が痛くなるので下半身の筋肉を
鍛えるためにウオーキングをしているが
歩くフォームが悪いと
膝や腰に負担がかかって
歩くたびに痛くなってしまう
こういう人はそもそも足腰が
痛くなる原因が悪い歩き方
なのかもしれない
この場合は歩き方を正して
キレイなフォームで歩く努力を
すれば根本的に改善できる
治療家として慢性腰痛や慢性膝痛の
患者さんが来られて鍼灸治療で
痛くないようにすることと同時に
歩き方や姿勢などを観察したり
会話の中でどういう日常を
過ごしておられるのかを想像して
根本的な原因を探し出して
再発しないように
日常生活のなかで何を改善する
べきなのかを指摘することが
重要なのだと思うように
なってきたのである。
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